4. 「年収500万〜750万円未満世帯」が収入から貯蓄に回す割合
「収入」面だけでなく、「貯蓄」面についても知っておきましょう。
金融広報中央委員会が公表する「家計の金融行動に関する世論調査」によると、「年収500万〜750万円未満世帯」が収入から貯蓄に回す割合の平均は以下のようになっています。
- 単身世帯の平均:20%
- 二人以上世帯の平均:11%
これは手取り収入からの割合なので、例えば月の手取りが30万円だった場合、単身世帯では6万円、二人以上世帯では3万3000円を収入に回している計算です。
家計が圧迫されて貯蓄ができないという世帯もあると思いますが、単に「貯蓄割合を決めたことがなかった」という場合は、まずは収入の一部を先取りして貯蓄するスタイルを試してみるのも良いでしょう。
5. まとめにかえて
今年度こそは年収〇〇万円を目指す!と目標を立てる方もいるでしょう。
単に数字の憧れであってもモチベーションになりますし、「ほしいものがあるから」という目的があってもいいですね。
一方で、収入面だけにフォーカスをあてているものの、実は貯蓄や支出に無頓着というケースも少なくありません。
無駄な支出に気付いたり、先取り貯蓄を取り入れたりすることでも、家計改善の一歩となります。
また、今の働き方が将来の年金に影響を与えることもわかりました。
キャリアを考えるとともに、世帯のお金について総合的に考えてみましょう。
参考資料
太田 彩子