3. 子育て世帯の共働き増加も「生活苦しい」65.0%
最後に同資料より、生活意識を見ていきましょう。
子育て世帯のうち、生活が苦しいと答えているのは65.0%で、前年の54.7%に比べ10ポイント以上増加しています。
そのうち「大変苦しい」と答えたのは22.9%、「やや苦しい」は36.5%でした。
全世帯をみると苦しいと答えたのは59.6%ですから、子育て世帯の生活の苦しさがわかります。
4. 子育てにかかるお金はさまざま
子育てにかかるお金は多岐にわたります。
食費や学用品、洋服や靴、外食やレジャーなどをはじめとして、教育費も人生三大支出の一つに数えられるほどかかるもの。
帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年4月」によれば、2025年4月の飲食料品値上げは合計4225品目となり、値上げのピークを迎えた23年10月以来、1年6カ月ぶりに4000品目を超えています。
このような物価高でも生活の苦しさを感じる要因となるでしょう。
現代は共働きが増えているものの、家事育児をしながらの仕事に疲弊する家庭もあります。
一方で以前に比べて家事や育児で利用できるサービスが増えたり、またリモートワークや在宅ワークなどの働き方も多様化しています。
2024年からは新NISAがはじまり、長期的な資産形成もしやすくなりました。資産運用はリスクがありますが、一方で効率的に貯蓄を増やすことも可能であり、また「お金に働いてもらう」という選択肢も増えます。
終わらぬ物価高で苦しい状況は続きますが、情報収集を重ねることで、ご自身に合ったサービスの導入や働き方、貯蓄方法などを検討していきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子