老後の人生設計をする上で欠かせないのが「年金」ではないでしょうか。
自分自身がどれくらいの年金を受け取ることができるのか、誰しも一度は気になったことがあるのではないかと思います。
ファイナンシャルアドバイザーである筆者が資産運用に関する相談を受けるにあたって、「何を目的に資産運用をしていきたいですか?」とよくお伺いしますが、多くの方は「老後」だと仰います。
老後が気にはなるものの、実際のところどれくらいの金額を準備すればいいのかハッキリとわからないため、漠然と不安に思っている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、60歳代、70歳代、80歳代、90歳以上に分けて、厚生年金と国民年金の受給額について確認していきたいと思います。
1. 2025年4月分から公的年金が増額に!「国民年金と厚生年金」の年金額例をチェック
公的年金額は物価や賃金の変動を反映し、毎年見直しが行われます。
2025年度は、前年度よりも1.9%の増額改定となり、モデル夫婦世帯(※1)の年金額は月額23万2784円となっています。
また、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
2. 増額改定された年金の支給は「6月13日(金)」から
年金は「偶数月の15日」に2カ月分がまとめて支給されます。
もし支給日が土日や祝日と重なる場合は、その前の平日に支給日が繰り上げられます。
増額改定された年金の支給は、2025年6月13日(金)から始まります。
参考までに、2025年の年金支給日カレンダーも確認しておくと良いでしょう。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー
出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
次に、公的年金(国民年金と厚生年金)の仕組みについて、基本的な部分を復習しておきましょう。