2. 【2025年度】夫婦とも国民年金中心の場合は年いくら増える?
では、夫婦ともに国民年金が中心の場合、2人合わせて年金額はどのくらい増えるでしょうか。
今回厚生労働省は、多様なライフコースに応じた年金額を公表しています。
多様なライフコースに応じた年金額
出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
年金受給権者の全てが40年全て厚生年金に加入しているわけではありません。ずっと自営業を続けていて国民年金のみ加入していた方や、数年会社勤めをしていたが退職し、その後は自営業やフリーランス、専業主婦(主夫)だった方もいます。
ここでは、国民年金のみの期間が長い方の年金額を見てみましょう。
2.1 2.1 国民年金(第1号被保険者)期間中心の男性:年1万3872円増額
厚生年金期間が7.6年で残りは国民年金のみに加入していた男性の場合、1カ月あたりの年金額は6万2344円(+1156円)となります。年金額の内訳は、国民年国民年金分が4万8008円、厚生年金分が1万4335円です。
2.2 2.2 国民年金(第1号被保険者)期間中心の女性:年1万3524円増額
厚生年金期間が6.5年で残りは国民年金のみに加入していた女性の場合、1カ月あたりの年金額は6万636円(+1127円)となります。
年金額の内訳は、国民年金分が5万2151円、厚生年金分が8485円です。男性と女性をあわせると月2283円、年2万7396円増となりました。厚生年金の夫婦のおよそ半分ほどの増額となります。
ただ、国民年金のみで生活するのは難しいのが現実です。公的年金以外に老後資金を備えている場合は別ですが、何も資金や貯蓄がない場合は、早くから自身で備えることが大切です。