筆者は普段、個人向けの資産運用アドバイザーとして活動していますが、お客様からよくいただくのが「将来、年金が減ってしまうんじゃないか」という不安の声です。

確かに、少子高齢化が進む日本では「自分たちの老後、ちゃんと年金がもらえるの?」と心配になる方も多いかもしれません。

では、年金の受給額は実際どのくらいなのでしょうか?

今回の記事では、そんな年金の最新情報や具体的な受給額について、わかりやすくまとめています。

「自分はいくらもらえるの?」「今のうちにできる準備は?」と思った方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

1. 公的年金(国民年金・厚生年金)とは?仕組みをおさらい

まずは、日本の公的年金制度について整理しておきましょう。

日本では「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2つを組み合わせた、いわゆる“2階建て構造”の年金制度が採用されています。

【写真全11枚中1枚目】厚生年金と国民年金の仕組み、2枚目から年金一覧表&ねんきん定期便についてチェック!

厚生年金と国民年金の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1.1 1階部分:「国民年金」の概要をおさらい

  • 加入者は?:日本に住む20歳から60歳までの原則すべての人
  • 保険料はいくら?:全員一律
  • 受給額はいくら?:40年間欠かさず納めれば満額。納付状況に応じる

1.2 2階部分:「厚生年金」の概要をおさらい

  • 加入者は?:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 保険料はいくら?:収入に応じて(上限あり)変わる
  • 受給額はいくら?:加入期間や納めた保険料により個人差が大きく出やすい

公的年金はこのような構造になっており、実際に受け取る金額は人によって大きく異なります。