お金の話は知りたくでも他人には聞きにくいもの。皆さんの中には、他の家庭がどのくらいの貯蓄をしているのか、自分は全体の中でどの位置にあるのかが気になっている、という人も多いのではないでしょうか。 ご自身が老後資金などのために資産形成をする際に、目安となるのが日本の貯蓄額の平均ではないでしょうか。ここでは2人以上の世帯における貯蓄額と負債額の統計データについてみていきましょう。

貯蓄額の統計データ

平成29年(2017年)の総務省による「家計調査報告[貯蓄・負債編]」によると、次のような結果となっています。

  • 2人以上の世帯における貯蓄額の平均は1812万円
  • 2人以上の世帯における貯蓄額の中央値は1074万円

世帯における貯蓄額の平均をみると、1800万円を超えています。

この数字を見て「自分の家庭はそんなに貯金をしていない!」と焦ってしまう人もいるでしょう。ただし、これは世帯の平均貯蓄額は、富裕層などのように多額の貯蓄を持つ人も含めた値の平均値となっているためです。

平均だけではなく中央値も意識したい

貯蓄額のイメージを持つためには、「平均(値)」だけではなく、「中央値」も参考になります。