老後資金を築くために非常に有効な制度である「iDeCo」ですが、その掛金の上限が引き上げられたことをご存知でしょうか。
この改正により、iDeCoの利点を今まで以上に活かしやすくなると期待されています。
そんな「iDeCo」ですが、名前は聞いたことがあっても、実際にどのような制度か詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「iDeCo」の概要やメリットについて詳しく解説していきます。
iDeCoの「掛金上限の引き上げ」についても言及しているので、iDeCoの利用を検討している方は、あわせて参考にしてください。
1. iDeCoとは?制度の仕組みをおさらい
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の資産形成を支援する「個人年金制度」の一つです。
働いている間に毎月一定額を積み立て、その資金を運用することで、公的年金に加え、運用の成果に応じた給付金を受け取ることができる仕組みです。
つまり、現役時代にiDeCoを利用して資産を積み立てることで、老後の収入を増加させ、より充実した生活を実現することができるようになります。
1.1 老後の資産形成だけではない!iDeCoを利用するメリット3つ
iDeCoは、老後の資産形成に役立つだけでなく、いくつかの税制面での大きな利点も存在します。
まず一つ目は、掛金が全額所得控除対象となることです。
iDeCoに積み立てた掛金は、所得税や住民税を軽減する効果があり、税負担を減らすことができます。
つまり、掛金が増えるほど、所得税や住民税の軽減額も大きくなります。
次に、iDeCoの運用益が非課税となる点も重要なメリットです。
通常、運用による利益には税金がかかりますが、iDeCoで得た利益には課税されないため、税金を引かれることなく利益を再投資することが可能です。
さらに、iDeCoでは受け取り時にも税制優遇が適用されるのも大きな特徴です。
年金形式で受け取る場合には「公的年金等控除」、一時金で受け取る場合には「退職所得控除」が適用され、いずれも税負担が軽減されます。
このように、iDeCoは老後の資産形成を支援するだけでなく、税制面でも多くのメリットを享受できるため、節税をしながら資産を増やしたい方にとって魅力的な制度と言えるでしょう。