「ガーデニングはお金がかかる…でも、なるべくお金をかけずに庭を花でいっぱいにしたい!」
この記事では、そんな願いを叶える方法ーー花苗代を節約しながら花を増やせる「挿し芽」とともに、初心者でも成功しやすい「挿し芽で増やしやすい植物」3つを紹介します。
これまでに何度も試行錯誤を重ねてきた園芸歴25年の経験を活かして、「これは挿し芽に挑戦しやすくて頼もしい!」と感動したおすすめの植物を厳選してピックアップしました。
※本記事の情報は執筆時点(2026年6月1日)のものです。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なり ますので、ご注意ください。
※挿し芽や挿し木で増殖して、品種登録された植物を他人に譲渡したり、販売したりすることは、種苗法で禁止されています。あくまで自分で楽しむという目的に限定して挿し芽を楽しんでください。
1. 今がベストシーズン!「挿し芽で増やしやすい」植物
挿し芽で増やした花壇1/9
著者撮影/ペチュニア おゆきちゃん
庭で咲いている植物の茎を少し切り取り、土に挿して新しい株を育てる「挿し芽」。
植物の種類によっては発根の難易度が高いものもありますが、もともと生育旺盛なものを選ぶことで、新しい株を増やす喜びを手軽に味わうことができます。
今回紹介するのは、経験上、比較的簡単に「挿し芽で増やせる」と実感を持って言える植物3つです。もちろん初心者の方にもおすすめです。
筆者の経験上「挿し芽で増やしやすい」植物は以下の通り。
- スーパートレニア カタリーナ(PW)
- スーパーベナ(PW)
- ペチュニアさくらさくら/ペチュニアおゆきちゃん(ハルディン)
このお花たちはとても生育が旺盛で、挿し芽にしても環境によりますが根が出てくるのも早く、1か月程度で鉢植えや花壇に植えられるレベルのお花が作れます。
2. 挿し芽が成功しやすい〈春から晩秋まで花が咲く植物3つ〉初心者にもおすすめです
2.1 スーパートレニア カタリーナ(PW)
スーパートレニア カタリーナ(PW)2/9
著者撮影/スーパートレニア カタリーナ アメジスト
小さく可愛らしい花を、初夏から秋にかけて次々と咲かせる「トレニア」。なかでもスーパートレニア(PW)は、生育旺盛で、私の経験上、挿し芽もほぼ失敗なくできる品種です。
挿し芽を成功させるポイントは、「生育期の気温で挿し芽すること」。夏に近づき暑くなってくる5月下旬から梅雨時期がおすすめです。気温でいうと25℃前後が目安ですが、夏に咲く花はもう少し高く気温30度くらいでも、経験上問題なく挿し芽に成功しています。また、梅雨の時期は、湿度があるので水切れしにくいというメリットもありますよ。
もちろん、スーパートレニアは、挿し芽をしなくても1苗で大きく育ってくれます。私がスタンドなどに置いて飾っていたときは、枝垂れるように咲き広がり、地面に茎がつくと、そこからも発根したほど生育旺盛です。そうした経験からも、初心者の方にも挿し芽にチャレンジする品種としても、おすすめしています。
※参考価格:500円~800円前後
2.2 スーパーベナ(PW)
スーパーベナ(PW)3/9
著者撮影/スーパーベナ アイストゥインクル
手まりのように小さな花が集まって咲く「バーベナ」。なかでも、春から晩秋まで絶え間なく花を咲かせるスーパーベナ(PW)は、暑さや雨、病気にも強い頼もしい品種です。
横に伸びるように成長し、土に触れている枝から根が出るほど生命力にあふれていますので、挿し芽も成功しやすいですよ。
もちろん、挿し芽にしなくても1苗でこんもりと大きく育ってくれます。
※参考価格:500円~600円前後
2.3 ペチュニアさくらさくら/ペチュニアおゆきちゃん(ハルディン)
ペチュニアおゆきちゃんの花道!半分は挿し芽で増やしました4/9
著者撮影/ペチュニア おゆきちゃん
ペチュニアの中でも特に生育旺盛で成長も早いのが、ペチュニアさくらさくらとペチュニアおゆきちゃん(ハルディン)です。
一般的なペチュニアより本当に生育旺盛で、わが家では挿し芽にしても2週間もすれば根が生えてきて地上部は成長を始めてしまうくらいのスピード感です。
花壇に植えてみたけど、もう少しモリモリ咲かせたいなと思ったら、ぜひ挿し芽を実践してみてくださいね。
わが家の庭では、「ペチュニアおゆきちゃん」を通路の両サイドに植えて道をつくっているのですが、ここの苗は、購入した苗と、挿し芽で増やした苗、半々くらいの比率です。本当に増やしやすい品種ですよ。
※参考価格:300円〜500円(3号ポット)
3. 挿し芽を成功させる〈コツ〉
挿し芽にしたペチュニアおゆきちゃん5/9
著者撮影
挿し芽を成功させる大切なポイントは、「その植物の生育期に合った気温」で行うことです。今回紹介したペチュニアやバーベナ、トレニアなどの夏に向けてモリモリと花を咲かせる植物であれば、5月後半から梅雨にかけての気温(25℃前後)はまさにベストタイミングです。
加えて、「生育旺盛な品種」を選ぶことで、さらにうまくいきやすくなると思います。
紹介した3つの植物のほかに、バラやニチニチソウ、マリーゴールド、カリブラコアなども、梅雨前から梅雨の時期が挿し芽の適期。
まだ根がない挿し穂にとって、梅雨の豊かな湿度が葉からの水分蒸発を防ぎ、乾燥から守ってくれるという大きなメリットがありますよ。
4. まとめ
挿し芽で増やしたペチュニアさくらさくらの花壇6/9
著者撮影/ペチュニア さくらさくら
これまで「挿し芽に挑戦したけれど失敗ばかり」「これから挿し芽で花を増やしてみたい」という方は、今回紹介した花がおすすめです。
すでに玄関先やベランダで育てている方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。これから購入するという方も、園芸店で出会ったらチャンスです。まずは1苗を育てつつ、花をこんもり育てるための「摘芯(ピンチ)」や「切り戻し」の際にカットした茎を使って、気軽に挿し芽を始めてみてはいかがでしょう。
なお、今回ご紹介した植物のように、登録品種を挿し芽で増やすことは種苗法により、あくまでご家庭内で個人的に楽しむ範囲に限られていますので、注意して楽しんでくださいね。
苗代を節約しながら、庭やベランダでたくさんの花を咲かせる。そんな、挿し芽ならではのガーデニングの楽しみに、挑戦してみてくださいね。
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参考資料
mappysgarden