近年「母の日の贈り物」として注目を集めているアジサイ。
プレゼントされたものの、
「このあと、どうやって育てたらいいの?」
「室内に飾っていて大丈夫なの?」
とお悩みの方もいるかもしれません。
そんな疑問を解決する「アジサイの育て方」について、この記事では紹介します。
わが家の庭は、アジサイだけでも20株近く、さまざまな品種を育てています。その経験をもとにした育て方のコツを、実際に育てているアジサイの写真とともに紹介しますね。
※本記事の情報は執筆時点(2026年5月21日)のものです。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。
1. 母の日にもらった〈アジサイ〉枯らさず育てるためには?
梅雨を前に店頭に並ぶアジサイ。こんなサイズ感です1/10
著者撮影/アジサイ
5月上旬から、ホームセンターや園芸店には、たくさんのアジサイが並んでいます。
母の日にプレゼントされたという方、また、店頭で美しく咲く姿に心惹かれてお迎えした方も多いのではないでしょうか。
近年のアジサイはとても美しく、お花がモリモリ咲いて長持ちしたり、返り咲きしたりするものも多いです。そうして長く咲くうえ、キレイにラッピングされているので、室内に飾りたくなってしまいますよね。
ですが、アジサイは基本、屋外で育てる植物です。そのため、室内に飾ったままだと、室内では日光や風が足りず、数週間で徐々に元気をなくしてしまうことが多いです。
花をカットして、切り花として室内に飾って楽しむという方法も、もちろんありますが、せっかくなので以下のポイントを押さえて育ててみませんか。
そんな「これからアジサイを育てる」方に、まず知っておいてほしい大事なポイントは次のとおり。
1.1 これからアジサイを育てるときに知っておきたいポイント4つ
- 室内での鑑賞は1週間程度に
- 室内で1週間程度楽しんだら、その後は屋外へ出す
- 屋外での置き場所は、可能であれば午前中だけ日のあたる「明るい半日陰」を選ぶ
- 小さい鉢が多いプレゼント用の株は、一回り大きな鉢に植え替えをする
続けて、アジサイの植え替えなど、より具体的な育て方について紹介していきますね。
2. 〈育て方のポイント〉鉢のサイズによっては植え替えがおすすめです
母の日のプレゼント用のアジサイは植え替えが必要2/10
著者撮影
ホームセンターや園芸店で販売されているプレゼント用のアジサイの鉢植えは、きれいな花が咲いている一方で、鉢は5号鉢(直径15cm)以下など小さいサイズのものが多いように思います。
そのまま、ベランダや玄関先などの屋外で育てようとすると、ほんの少しの風で倒れてしまったり、これから暑くなってくると土が乾いて水切れしやすくなったりしてしまいます。
そうしたトラブルを防ぐためにも、大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。5号鉢(直径15cm)くらいの鉢でしたら、8号鉢(直径24cm)くらいの深さのある鉢にするといいと思います。
植え替えるときは、根を崩さないようにして、そっと植え替えるのがポイント。植え替える場合は、夏が本格化する前、早めがおすすめです。
3. 〈屋外の置き場所の選び方〉アジサイは、半日程度日の当たる〈明るい日陰〉がベスト
色とりどりの花を咲かせる姿は美しすぎます3/10
著者撮影/アジサイ
日陰のイメージがあるかもしれませんが、アジサイの花を健やかに咲かせるには「明るい半日陰」が適しています。
理想的な置き場所は、午前中は日が当たり、午後から日陰になる「明るい半日陰」のスペース。そして、西日が当たらない場所が理想です。
アジサイの花をキレイに咲かせるには、強すぎない日が当たる環境がとても大事なんです。
4. 〈注意したいこと〉急な環境の変化に気を付けて
2年目以降はモリモリに咲きますよ4/10
著者撮影/ピンクのアナベル
5月上旬頃、母の日のプレゼント用などとして、販売されているアジサイは、基本的には、温室栽培され、花が咲く時期を調整されたものだと思います。また、ホームセンターや園芸店の店頭では、屋根のある場所など、日光が当たらない場所に置かれていることが多いです。
アジサイは、屋外で育てる植物ですし、日当たりがいい場所や半日陰を好みますが、購入後や植え替え後、いきなり1日中しっかり日が当たる場所などに置くのは避けたほうがいいと思います。
植え替えたあとは、1日2~3時間だけ日が当たる場所で1週間ほどならす。次は午前中だけ日の当たる場所など移動させて、と、段階を踏んでならしてあげると、アジサイは順応してくれますよ。
5. 〈地植えで育てたいときのポイント〉晩秋に植え替えがおすすめです
手まり咲きの花を咲かせるアジサイ5/10
著者撮影/ラグランジア クリスタルヴェール(PW)
アジサイは、庭の花壇などに「地植え」することも可能ですが、環境への順応をはじめさまざまな要素を考慮すると、1年目の花の時期は鉢植えで楽しむのがおすすめです。葉が落ちて休眠期に入る落葉期(冬)に地植えに植え替えるといいと思います。
もちろん、いきなり地植えしても問題ない場合も多いですが、アジサイは植え付け場所をよく考えないと巨大化しますし、最初は鉢植えでようすをみるのが個人的にもおすすめです。
6. まとめ
近年母の日のプレゼントに大人気のアジサイ6/10
著者撮影
母の日の贈り物として、カーネーションに並ぶほどプレゼント用の鉢植えが販売されるようになってきたアジサイ。目移りしてしまうほど、たくさんの美しい品種があります。
今回ご紹介したお手入れのポイントをまとめると、以下のとおり。
- 室内での鑑賞は1週間程度に
- 室内で1週間程度楽しんだら、その後は屋外へ出す
- 屋外での置き場所は、可能であれば午前中は日のあたる「明るい半日陰」を選ぶ
- 小さい鉢が多いプレゼント用の株は、植え替えをする
このポイントを押さえて、大切なアジサイを花が終わる初夏まで、たっぷりと楽しんでくださいね。
お花が終わったあとの剪定(せんてい)など、次につなげるためのお手入れについては、また別の機会に紹介します。まずは、今年の花を存分に愛でくださいね。
7. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い7/10
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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