昨年の12月2日から、紙の健康保険証の発行が廃止されました。健康保険証の機能はマイナンバーカードへ移行しています。現在手元にある紙の保険証は、有効期限までの間は最長1年間利用可能です。
3月24日からは、マイナンバーカードを運転免許証として利用できるようになります。それぞれの機能が一体化されることで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。この記事では、マイナ免許証のメリット・デメリットを解説します。
1. マイナンバーカードと運転免許証をひとつに？
3月24日から、マイナンバーカードに運転免許証の機能を付帯させられます。免許証の保有形態は、以下の3つに分かれます。
- 運転免許証のみ：マイナンバーカードと運転免許証を一体化せず、運転免許証のみ保有する方法。これまでどおり更新が可能。
- マイナ免許証のみ：マイナンバーカードと運転免許証を一体化し、手持ちの運転免許証を返却する方法。マイナンバーカードを所持している人のみ有効。
- マイナ免許証+運転免許証：マイナンバーカードと運転免許証を一体化し、手持ちの運転免許証も引き続き持ち続ける方法。
どの方法を選ぶかは、個人の自由です。一体化せずに現在持っている運転免許証を引き続き持つことや、一体化したうえで免許証もあわせて持ち続けることも可能です。
免許証をマイナンバーカードに一体化した際は、以下の情報がマイナンバーカードに記録されます。
- マイナ免許証の番号
- 免許の年月日及びマイナ免許証の有効期間の末日
- 免許の種類
- 免許の条件に係る事項
- 顔写真
一体化手続きは都道府県ごとに異なります。新規取得や更新時に加え、更新のタイミングでないときでも手続き可能です。
ただし、更新をしない際の一体化手続きは、警視庁行政手続オンラインにて予約が必要です。
マイナンバーカードに複数の記録や情報を集約したい人は機能の一体化をすると、よりマイナンバーカードを活用しやすくなるでしょう。マイナンバーカードを持つのが不安な人は、一体化をせずに今までどおり運転免許証を持つか、機能のみ一体化したうえで両方持ち続けるとよいです。
次章では、マイナ免許証のメリットを解説します。
