2025年3月も下旬に入って暖かい日が増えていき、もうすぐお花見シーズンも近づいてきました。

日本各地には数多くの桜の名所がありますが、「日本三大桜」と「日本五大桜」に選ばれた桜があることをご存知でしょうか。今回は一度は見ておきたい「日本三大桜」と「日本五大桜」についてご紹介します。

記事の内容にちなんで、2025年のお花見の予算のアンケート結果についても掲載していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

1. 「日本三大桜」「日本五大桜」とは?

「日本三大桜」「日本五大桜」とは、大正時代に制定された法律「史跡名勝天然記念物保存法」に沿って選ばれた桜の名所より構成されたものと言われています。

「日本三大桜」は、山梨県の山高神代桜、岐阜県の根尾谷薄墨桜、福島県の三春滝桜。大正時代にいずれの桜も国の天然記念物に指定されており、樹齢が1000年以上、幹回りが9メートル以上などの特徴があります。

後に埼玉県の石戸蒲桜、静岡県の狩宿の下馬桜が加わり「日本五大桜」と呼ばれるようになりました。

2. 【日本三大桜】山高神代桜(山梨県)

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最初にご紹介する日本三大桜は、山梨県北杜市の実相寺にある山高神代桜(じんだいざくら)。

推定樹齢1800年~2000年とも言われるエドヒガンザクラで、樹高が10.3m、根元・幹回りが11.8mもの大きさがあります。日本で最古・最大級の巨木として、大正時代に国指定天然記念物の第1号となりました。

中央の太い幹から周囲に大きく枝を伸ばして花を咲かせる姿は神々しさを感じさせます。桜の見頃は例年だと4月上旬で、同時期には約8万本のラッパ水仙も咲き、足元の黄色と頭上の薄紅色のコントラストも見どころとなっています。