1.1 近年は「投資」に積極的に取り組むシニア世帯が増えている傾向あり

総務省統計局の同調査によると、最近では預貯金に加え、投資に積極的に取り組む世帯が増えている傾向が見られます。

近年は「投資」に積極的に取り組むシニア世帯が増えている傾向あり

近年は「投資」に積極的に取り組むシニア世帯が増えている傾向あり

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」

【65歳以上・無職二人以上世帯の貯蓄額の内訳(対前年増減率)】

  • 通貨性預貯金:754万円(7.9%)
  • 定期性預貯金:846万円(-2.2%)
  • 有価証券:480万円(5.9%)
  • 生命保険など:413万円(20.0%)
  • 金融機関外:11万円(120%)

最も多くの世帯が保有していたのは「定期性預貯金」で、平均額は846万円となりましたが、前年に比べて19万円(-2.2%)の減少が見られました。

一方で、「有価証券」の保有額は480万円となり、前年から80万円(7.9%)の増加を記録しています。

この増加は、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)など、税制優遇を受けられる投資制度の利用が拡大しているため、投資資産が増加していることが影響していると考えられます。

このように、近年ではシニア層においても投資を通じて資産を増やす世帯が増えていることが確認できます。