総務省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)では前年同月比3.1%の上昇となり、2か月連続で伸び率が鈍化しました。コメや鶏肉など日常的に消費する食料品の値上げが続いています。

こうした状況が続けば「なかなか貯蓄なんてできない」と思う人もいるかもしれません。ですが、実際には同じ収入環境でもしっかり貯蓄を積み上げている人がいます。

貯蓄ができる人とできない人の差は、ほんの少しの習慣や考え方にあるのです。

今回は元銀行員が知っている【貯蓄ができない人の落とし穴】を紹介します。どうすれば上手にお金を貯められるのか、一緒に考えていきましょう。

1. 元銀行員は知る!「貯蓄額は年収に比例するとは限らない」

【写真6枚】貯蓄額と年収の関係は?貯蓄上手なお金の使い方も図解

微笑む男性

出所:metamorworks/istockphoto.com

「貯蓄がたくさんある人」と「そうでない人」の違いというと、多くの人が収入の差を思い浮かべるかもしれません。

しかし、貯蓄額は必ずしも収入だけに左右されるわけではありません。

2024年9月に総務省統計局が発表した「家計調査年報(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均年収と貯蓄は以下の通りとなっています。