3. 安心して生活するには「身の丈に合った生活」が欠かせない

住民税非課税世帯は、簡単に言うと「所得が少ない世帯」です。自由に使えるお金が少ないと、生活で不自由を感じることがあるかもしれませんが、「収入の範囲内で暮らす」というルールを守ることが大切です。

70代以降の方はこれまでに蓄えた預貯金があるため、年金に加えて預貯金の一部を取り崩しながら生活する、という方法があります。しかし、医療費や介護費など突発的に発生する費用に対応するための預貯金は、最低限確保しておく必要があるでしょう。

当初の想定よりも長生きして、資産が枯渇してしまうリスクを「長生きリスク」といいます。「人生100年時代」ともいわれており、「85歳くらいまで生きるつもりで資産を取り崩していたら、さらに10年以上長生きしてしまった」という事態が考えられます。

一度公的年金の受給を始めると、決まった金額が支給され続ける(年に一度改定されます)ため、収入を増やすという手段は現実的ではありません。

そのため、余計な保険やサブスクリプションサービスを解約したり、通信・電気・ガス会社を見直したりして固定費を抑えるとよいでしょう。支出のコントロールは自分の工夫と努力次第で行えるため、「無駄はないか」「浪費していないか」をチェックし、家計の安定度を高めていきましょう。

4. まとめにかえて

お住まいの自治体から3万円給付に関する郵便物が届いたら、内容を確認したうえで申請しましょう。申請方法は郵便やオンラインなど、自治体によって異なります。

普段の生活で経済的な不安を軽減するためには、身の丈に合った生活をすることが欠かせません。余計な支出を減らし、「収入の範囲内で暮らす」ことを意識してみてください。

参考資料

柴田 充輝