2. 次回の年金支給日は4月15日!2025年度の年金額改定はいつから始まるの?
年金は2ヶ月に1回支給され、次回の支給日は「2025年4月15日」です。
では、2025年度の年金額改定はいつから適用されるのでしょうか。
結論からお伝えすると、2025年度の年金額改定は「2025年6月支給日」から反映されます。
年金は前月および前々月分をまとめて支給するため、2025年4月の支給分は2024年度の2月・3月分となり、2025年度の改定額は適用されません。
したがって、新しい年金額が適用されるのは2025年6月支給分(2025年度の4月・5月分)からとなるため覚えておきましょう。
なお、前章で紹介した2025年度の年金額例は「国民年金を満額受給する場合」や「モデル夫婦の合計額」に基づいていますが、すべての年金受給者がこの金額を受け取れるわけではありません。
特に、厚生年金は現役時代の収入や納付期間によって受給額が大きく変わるため、その点を十分に理解しておく必要があります。
では、現代のシニア世代は実際にどれくらいの年金額を受け取っているのでしょうか。
3. 現代シニアの「厚生年金・国民年金」の平均受給額を見る
厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、現代シニアの「厚生年金」と「国民年金」の平均受給額を見ていきましょう。
3.1 【国民年金】平均受給額・受給額ごとの人数
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額と受給額ごとの人数は以下のとおりです。
【国民年金の平均受給額】
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
【国民年金の受給額ごとの人数】
- 1万円未満:5万8811人
- 1万円以上~2万円未満:24万5852人
- 2万円以上~3万円未満:78万8047人
- 3万円以上~4万円未満:236万5373人
- 4万円以上~5万円未満:431万5062人
- 5万円以上~6万円未満:743万2768人
- 6万円以上~7万円未満:1597万6775人
- 7万円以上~:227万3098人
国民年金は保険料が一律で設定されているため、受給額には大きな個人差や男女差はありません。
しかし、受給額ごとの人数をみると、全ての人がモデルケースで示される満額(6万9308円)に近い金額を受け取っているわけではないことがうかがえます。
では、国民年金よりも個人差が大きいとされる「厚生年金」はどうでしょうか。