国家公務員の定年退職日は3月31日とされています。この日、多くの公務員が定年退職を迎えるでしょう。

人事院が国会及び内閣に対して行った意見の申出(平成30年8月)を受け、2021年6月に「国家公務員法等の一部を改正する法律」が成立しました。

これにより、2023年度より国家公務員の定年退職の年齢は段階的に60歳→65歳へ引き上げられています。

定年の段階的な引上げ期間中及び定年引上げ完成時の定年年齢

定年の段階的な引上げ期間中及び定年引上げ完成時の定年年齢

出所:人事院「第1章 定年後を考える」

では、国家公務員の退職金は平均でいくらぐらいなのでしょうか。

2000万円を超えるといううわさに迫りたいと思います。

1. 国家公務員の退職金は平均でいくらか

国家公務員の平均的な退職金額は、退職理由ごとに以下のとおりです。

【勤続年数別】退職手当受給者数と退職手当平均支給額

【退職理由別】退職手当受給者数と退職手当平均支給額

出所:内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」をもとにLIMO編集部作成