3. 老後も厚生年金に加入しながら働くことに「メリット」はあるのか
在職老齢年金制度は、厚生年金に加入しながら働くことを前提とした制度であり、加入しない場合には年金が減額されることはありません。
しかし、厚生年金に加入しながら老後も働き続けることで、従来の年金額をさらに増やせるという大きなメリットがあります。
この仕組みは「在職定時改定」と呼ばれ、65歳から70歳までの間に厚生年金保険料を納めることで、年金額が毎年10月に再計算され、増額される仕組みです。
年金を受け取りながら働き続ける場合、年1回の在職定時改定によって年金額が増加することは大きな利点と言えます。
「老後も働く」という選択肢を考えている方は、どの程度働けば年金がカットされず、在職定時改定の恩恵を受けられるかを確認するために、前章で紹介したフローチャートを参考にしてシミュレーションを行うことをおすすめします。