2. 「月額15万円」の厚生年金…手元に残るのはいくら?

月額15万円の年金から税金、社会保険料を差し引いた手取り金額を算出してみましょう。この記事では、新宿区を例に税金や社会保険料を計算し、手取り金額を求めます。

計算結果は、以下のとおりです。

  • 所得税:1万1000円
  • 住民税:3万2000円
  • 国民健康保険料:9万6623円
  • 介護保険料:8万7120円
  • 差し引かれるお金の合計(年額):22万6743円
  • 差し引かれるお金の合計(月額):1万8895円
  • 手取り(年額):157万3257円
  • 手取り(月額):13万1105円

手取り金額は約13万円で、およそ2万円が税金や社会保険料として引かれていることがわかります。

とくに社会保険料は年間で約18万円と、税金に比べて負担額が大きくなっています。75歳以上から加入する後期高齢者医療保険も、2024年度の保険料は年間8万4988円と、国民健康保険料と約1万円の差しかありません。

社会保険料は生涯にわたって納め続ける必要があります。今後も高齢化が進み医療給付額が増えれば、保険料の徴収額が増えてさらに手取りが減る可能性もあるでしょう。

次章では、厚生年金月額15万円の人の平均年収額を解説します。