【2025年度年金額】1.9％増へ。増額は何月分から？支給はいつ？年金一覧表で厚生年金・国民年金の平均月額もみる「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」で「控除後振込額」の確認を

6. 【老齢年金】額面と手取りの確認が大切。税金や社会保険料とは？

基本的には年金生活になっても税金と社会保険料を支払います。詳しくみていきましょう。

一定の条件を満たした場合には、住民税は公的年金からの天引きで納めます（※非課税となる場合には納付義務はなし）。

また、2024年度からは新たに森林環境税（年額1000円）の徴収がはじまっています。

老齢年金は雑所得となるため、所得税も天引きされます。所得税とあわせて復興特別所得税も課税されます。

介護保険料は65歳からは単独での支払いとなります。年金の支給額が年額18万円以上の場合、介護保険料は年金から天引きとなります。

国民健康保険や後期高齢者医療制度の保険料についても、原則は年金からの天引きとなります。

詳しくは「年金額改定通知書」や「年金振込通知書」などで「控除後振込額※」を確認しましょう。

※年金額から特別徴収（天引き）される社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額を差し引いた後の振込金額のこと。

「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」（年金受給者用：はがきサイズ）

昨年は基本的に6月上旬に郵送されています。※一部の方や地域によってはスケジュールが異なります。

ここまで、年金の額面と手取りの違いについて詳しく見てきました。

年金生活者の方はもちろん、現役世代の方も手取りの年金額を踏まえたうえで、老後の資産形成を考えていく必要があります。

まずはご自身の年金受給予定額を把握し、そこからの手取りを試算して老後の年金収入を把握しておくことが大切です。

そして不足する分についは、私的年金や預貯金、資産運用などでの備えを検討していきましょう。

筒井亮鳳