2. 年金ってどれくらいもらえるの?

とはいえ、「老後は仕事を引退してできるだけゆっくり暮らしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

セカンドライフの計画を立てるためには、自分がどれくらいの年金額をもらえるのかを正しく理解しておく必要があります。

将来受け取る年金額は、現役時代の働き方や加入期間によって大きく異なります。厚生労働省が公表した資料では、多様な働き方に基づいた年金受給額のモデルケースが試算されました。

ここでいくつかのパターンを確認してみましょう。

2.1 2025年度の年金受給額(月額)

多様なライフコースに応じた年金額

多様なライフコースに応じた年金額

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 厚生年金期間中心(20年以上)の男性:17万3457円
  • 国民年金(第1号被保険者)期間中心(20年以上)の男性:6万2344円
  • 厚生年金期間中心(20年以上)の女性:13万2117円
  • 国民年金(第1号被保険者)期間中心(20年以上)の女性:6万636円
  • 国民年金(第3号被保険者期間)中心(20年以上)の女性:7万6810円

上記を見ると、国民年金期間が中心の人は年金額が月10万円を下回る結果となっており、公的年金だけでは生活費をまかなうことが難しい状況です。

厚生年金のない自営業者やフリーランスは、より将来への備えが大切だといえます。

次の章では、併せて仕事をしていない高齢者世帯の収支状況を確認してみましょう。