5. まとめ
2025年度の年金額は前年度比1.9%増となり、国民年金は月額6万9308円、厚生年金(モデル年金)は23万2784円となりました。しかし、物価上昇には追いつかず、実質的には目減りしています。
また、従来の「会社員の夫と専業主婦の妻」モデルは時代にそぐわなくなってきており、厚生労働省は多様なライフコース別の年金額を提示しています。
特に女性は厚生年金加入者が増え、将来の年金額も変化する見込みです。今後も経済状況に応じた年金制度の見直しが求められるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和6年版 全体版」
- 厚生労働省年金局「多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方について」
- 厚生労働省「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」
石倉 博子