毎年、誕生月（1日生まれの人は前月）になると「ねんきん定期便」が届きます。
ねんきん定期便では、これまでの年金加入状況や保険料納付状況、現時点における年金見込額を確認できます。
老後に向けて資産形成を進めるにあたり、大切な情報が記載されていますので確認しておくと良いでしょう。
年金額は個々で異なるものですが、現シニア世代はだいたい月いくらの年金で生活しているのか。厚生労働省の資料をもとに確認していきましょう。老後対策のヒントが見つかるかもしれません。
1. 公的年金「国民年金と厚生年金」とは？
公的年金には、「国民年金」と「厚生年金」の2種類があります。
そして、これらは下図のとおり2階建て構造となっています。
1.1 国民年金（1階部分：基礎年金）とは？
国民年金は、原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある年金保険です。
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる仕組み
1.2 厚生年金（2階部分）とは？
厚生年金は、公務員やサラリーマンなどが国民年金に上乗せして加入する年金保険です。
- 収入に応じた保険料を支払う（上限あり）
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
次章では、現シニア世代の年金受給額を齢別に詳しく見ていきます。
