5. 日本の公的年金制度の仕組みをおさらい
日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。
会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。
また、公的年金に上乗せする形で任意加入できるのが、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金です。
6. まとめにかえて
今回ご紹介したように、近年の物価高が家計に与える影響は大きく、暮らしにゆとりがなくなったと感じる世帯も増えています。
老後生活を年金収入だけに頼るのは現実的ではなく、将来に向けた資産形成の重要性がますます高まっています。
企業年金やiDeCoなどを活用した公的年金への上乗せや、NISA(少額投資非課税制度)を活用した積立投資など、長期的な視点でマネープランを考えていきましょう。
参考資料
- 日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」(第100回<2024年12月調査>)の結果
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
加藤 聖人