3. 「我が家は3万円の給付対象?」住民税非課税世帯の要件

まちのようす

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「住民税非課税世帯」とは、文字通り「住民税が課税されない世帯」のことです。

住民税は、均等に課される「均等割」と、所得に基づいて課される「所得割」の2つから成り立っています。

つまり、「住民税非課税世帯」とは、世帯全員が「均等割」および「所得割」のどちらも課されない世帯を指しているのです。

住民税が非課税となる条件は自治体ごとに異なりますが、東京都23区内では以下のような基準が採用されています。

  • 生活保護法による生活扶助を受けている方
  • 障害者・未成年者・寡婦又はひとり親で、前年中の合計所得金額が135万円以下(給与所得者の場合は、年収204万4000円未満)の方
  • 前年中の合計所得金額が区市町村の条例で定める額以下の方

◇同一生計配偶者又は扶養親族がいる場合:35万円×(本人・同一生計配偶者・扶養親族の合計人数)+31万円以下
◇同一生計配偶者及び扶養親族がいない場合:45万円以下

ここで言う「所得」とは、年収から各種控除を引いた後の金額であり、単純な年収とは異なる点に注意が必要です。

実際、ほとんどの方は自分の大まかな年収は把握しているものの、所得額については詳しく知らないことが多いのではないでしょうか。

そのため、次章では、東京都港区の例を基に、住民税非課税世帯に該当する「年収の目安」についても詳しく説明します。