2. 過去5年のモデル年金額の推移
過去5年間のモデル年金額の推移を見てみましょう。
過去5年間のモデル年金額の推移
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出所:厚生労働省「令和3年度の年金額改定についてお知らせします」、厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします」、厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」、厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」、厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」をもとに筆者作成
2021年度
- 国民年金:6万5075円
- 厚生年金:22万496円
2022年度
- 国民年金:6万4816円
- 厚生年金:21万9593円
2023年度
- 国民年金:6万6250円
- 厚生年金:22万4482円
2024年度
- 国民年金:6万8000円
- 厚生年金:23万483円
2025年度
- 国民年金:6万9308円
- 厚生年金:23万2784円
国民年金(基礎年金)のモデル年金額は、単身世帯の人が保険料を全額納めた場合に支給される金額です。
学生納付特例制度を活用したのちに保険料を追納しなかった場合や、保険料の未納があった場合は、上記の金額よりも低い年金額となります。
また、厚生年金のモデル年金額は、夫が男性の平均年収(平均標準報酬月額43万9000円、2025年度は平均標準報酬月額45万5000円)で40年間勤めた場合に受け取れる厚生年金に、夫と妻の基礎年金の満額を足した金額です。
「夫の老齢厚生年金+老齢基礎年金+妻の老齢基礎年金」を標準額として毎年公表しています。
直近5年で見ると、2021年度から2022年度にかけては減額改定となったものの、2023年度から2025年度までは増額改定となっています。
年金自体は増額を続けているものの、現状ではそれ以上に物価の伸びが高くなっているため、生活の苦しさは増すばかりでしょう。