8月15日(金)は厚生年金・国民年金の支給日です。
年金は、原則として偶数月の15日に支給されますが、もし15日が土日祝日となる場合は、その直前の平日に前倒しして支給されます。
年金支給額は、現役時代の年収や勤続年数、保険料納付月数などによって一人ひとり異なります。
年金について「自分はほかの人と比べて、多いのか少ないのか」気になる方もいるでしょう。
日本年金機構では、2025年度の年金支給額の目安を公表しています。
その中で、「標準的な夫婦」は約46万5000円が支給されるとしていますが、具体的にはどのような夫婦が該当するのでしょうか。
本記事では、2025年度の年金支給額の目安を確認するとともに、「標準的な夫婦」の具体的な条件などを解説していきます。
1. 2025年度の年金支給額の目安
厚生年金や国民年金の支給額は毎年改定されており、令和7年度は昨年度より1.9%の増額です。
日本年金機構が公表した「令和7年4月分からの年金額等について」によると、2025年度の厚生年金は、昨年度から4412円増額され23万2784円となり、国民年金は1308円の増額で6万9308円となります。
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方は月額6万9108円(前年度比+1300円)
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取る年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
なお、国民年金は保険料を40年間(480月)納付した場合に支給される金額であり、未納月がある場合はその分減額されます。
また、厚生年金は「標準的な夫婦」に支給される年金額の目安とされています。
では、この「標準的な夫婦」とはどういった夫婦を指すのでしょうか。次章で解説していきます。