2.1 今年はより詳細なモデルも公表

今年は、2024年度に65歳になる人の加入期間や収入を基礎に、経歴類型・男女別の2025年度の年金額の概算結果も公表されました。2025年度から年金受給を開始する人によっては、よりわかりやすいモデルが示されています。

  • 厚生年金に20年以上加入している男性:月額17万3457円
  • 国民年金(第1号)に20年以上加入している男性:月額6万2344円
  • 厚生年金に20年以上加入している女性:月額13万2117円
  • 国民年金(第1号)に20年以上加入している女性:月額6万636円
  • 国民年金(第3号)に20年以上加入している女性:月額7万6810円

厚生年金に20年以上加入していた人は、月額15万円前後の金額を受け取れる試算です。

一方、国民年金を中心に加入していた人は、年金額が月額6〜7万円台となっています。とくに国民年金第1号被保険者の人は、年金以外に資産や積立金がないと、老後生活に不安を覚える金額となっています。

主婦年金と呼ばれる第3号被保険者の受給額よりも少ないため、個人で年金資産をつくるのは必須といえるでしょう。

次章では、モデル年金額と生活支出を比較してみます。