4. まとめにかえて
一般的には、昇進・昇格で給料が増えていきます。
しかし、記事で紹介した平均どおりの賃金がもらえるわけではありません。
業務量・責任の増加と給料の増加が見合わないこともあるため、割に合わないと感じてしまうこともあるでしょう。
キャリアの正解はありませんが、昇進だけではなく転職なども選択肢のひとつと捉え、長期的・広範囲な視野で検討していきたいですね。
【編集部よりご参考】
キャリアを考える上で、意外に忘れてはならないのが「公的年金」です。
独立してフリーランスになったり、昇進して年収アップしたりすると、すべて老齢年金に影響を与えるのです。
ここでは参考までに、自営業者やフリーランスなどが加入する「国民年金」と、公務員や会社員などが加入する「厚生年金」について、厚生労働省の資料から最新の受給月額を見てきましょう。
「厚生年金」の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
「国民年金(老齢基礎年金)」の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
参考資料
- 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
- 株式会社マイナビ「ライフキャリア実態調査 2024年版(働き方・キャリア編)」
- 株式会社スコラ・コンサルト「チーム、職場、直属の上司、仕事に対する「不満」が最も多いのは40代 40代の「職場のミッドライフ・クライシス」の兆しが示される」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子