5. 【老後の生活費】うちは赤字か、それとも黒字か?年金見込み額を確認して試算を
今回は平均を確認しましたが、実際に老後の生活費が赤字となるか、黒字となるか、赤字であれば月いくら赤字かはご家庭によって差があります。
ねんきんネットを利用すれば、年金見込み額を確認できます。まずは年金見込み額と生活費を比べて、老後赤字か黒字か、およそいくら足りないかを確認しましょう。
ただし年金額は毎年度改定されるので、実際に年金がいくら貰えるかはわかりません。
公的年金は終身で受け取れるメリットがありますから、現役時代に公的年金を増やす対策をするのもいいでしょう。
ほかにも私的年金、預貯金、資産運用などで老後に備える方法もあります。2024年には新NISAがはじまり、長期的な資産形成もはじめやすくなりました。
また、60歳代で働く方も多い現代では、長く働くキャリアプランを考えるのも一つです。
いずれにせよ、メリット・デメリットはあります。それぞれのメリット・デメリットを洗い出し、家庭に合った老後対策を考えましょう。
6. 参考資
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
宮野 茉莉子