1.5 60歳代・70歳代の貯蓄額は年齢別で最高
現役世代の人の中には、「現在の貯蓄状況から考えて老後資金に数千万円の貯蓄は不可能」だと思う人も多いでしょう。
しかし、年齢別の貯蓄状況を見ると年齢が高くなるほど貯蓄額は大きく増加し、全年齢の中で60歳代や70歳代で貯蓄額は最も高くなります。
【貯蓄3000万円以上の割合・平均貯蓄額・貯蓄額の中央値】
- 20歳代:0.6%・212万円・26万円
- 30歳代:2.9%・604万円・140万円
- 40歳代:7.0%・929万円・200万円
- 50歳代:10.9%・1147万円・200万円
- 60歳代:19.0%・1929万円・550万円
- 70歳代:18.0%・1830万円・650万円
ここまで、金融広報中央委員会の調査結果より70歳代の貯蓄状況について紹介してきました。
次章では、老後に向けた資産形成の考え方について解説します。
2. 老後に向けた資産形成の考え方
老後2000万円問題や老後破綻、新NISAによる資産運用、オルカン(全世界株式の投資信託)など、老後生活や資産形成に関することが話題となっています。
しかし、何かをしなければならないと感じつつ、具体的にどうすればいいかわからないという人も多いでしょう。
老後に向けた資産形成を始める前に、その目的や資産形成に関する基本的な考え方について確認しておきましょう。