2025年度の年金制度改革が議論されており、老後のための生活資金が気になる人も多いでしょう。
老後生活を考えるうえでのポイントは、老後の収入(年金など)と貯蓄です。
本記事では、70歳代で「貯蓄3000万円以上」は何割いるかについて解説します。
老後に向けた資産形成の考え方も紹介しますので、老後対策に役立ててください。
1. 70歳代で「貯蓄3000万円以上」は18%
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2024年6月21日~7月3日調査)」によると、70歳代で「貯蓄3000万円以上」は全体の18%です。
2人以上世帯は19%、単身世帯は17.3%と、2人以上世帯の方が該当者は多い状況です。
同調査のデータを紹介しながら、70歳代の貯蓄状況について詳しく見ていきましょう。
1.1 70歳代の貯蓄状況
70歳代の貯蓄の平均額は1830万円で案外多いと感じる人もいるでしょう。
ただし、中央値(※)は650万円です。高額の貯蓄がある人が平均額を引き上げているといえるでしょう。
※貯蓄額を小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中になる金額のことです。