2. 一方、中央値は減少傾向にある

前述の資料によると、過去20年における金融資産保有額の中央値の推移は過去の通りです。

貯蓄額中央値の推移

貯蓄額中央値の推移

出所:J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成

  • 2004年:478万円
  • 2010年:500万円
  • 2015年:400万円
  • 2020年:650万円
  • 2024年:350万円


2004年に478万円だった中央値は20年間で増減を繰り返しながら、2024年には350万円となっています。

20年前と比較すると約100万円減少しており、平均額が増加している一方で中央値は減少している状況です。

これにはどのような要因があるのでしょうか。続いての章でくわしく考えてみましょう。