2.1 バランス型ファンド
バランス型ファンドは、複数の資産クラス(株式、債券、不動産など)に分散投資することでリスクを抑える商品です。
一見すると初心者や中級者に適しているように見えますが、実はそう単純ではありません。
資産配分に「正解」がないため、自分に合ったリスク許容度を理解し、それを基準に選択することが求められるため、初心者や中級者には難しい商品です。
ただ、引退が近づいていて、「リスクを何%まで抑えたい」という明確な目標がある人には、良い商品だと思います。
2.2 ターゲットイヤーファンド
ターゲットイヤーファンドは、リタイア予定の年に向けて資産配分を自動的に変更してくれる商品です。一見、手間がかからず便利そうに思えます。
ですが、特に運用期間が長く取れる若い世代にとっては、不要と考えています。長期投資ではターゲットイヤーファンドに頼らなくても、自分でリスクを取る運用ができるからです。
一方で、引退が近い人にとっても、ターゲットイヤーファンドは不要と考えています。引退後も運用が続く場合が多く、単に目標年に向けてリスクを減らすだけでは十分でないことがあります。
どの投資ステージであったとしても、ターゲットイヤーファンドを選択するには慎重に検討することが必要です。