少し前には老後2000万問題といわれていましたが、電気代などの固定費だけでなく食費や、交通費なども上がっており、今では老後2000万円では足りないとも言われてきています。
では一体いくら準備すれば安心でしょうか。
今回は現代シニアの貯蓄額や平均年金額、生活費などをみていきましょう。
1. 《老後資金》65歳までに「3000万円以上貯蓄したい」が約3割。でも実際は?
2025年1月30日、ベンチャーサポート相続税理士法人が「老後資金」に関する調査結果を公表しました。「老後資金として、65歳までに貯蓄したい金額を教えてください」という質問に対し、約3割(29.9%)が「3000万円以上」と回答しました。
しかしその一方で、65歳以上の男女(※)を対象とした「老後資金として65歳までに貯蓄した金額」という質問では、「500万円未満」が最も多い回答となりました。
「人生100年時代」と言われる現代において、リタイア時点での貯蓄額は、その後のセカンドライフの安心感に大きく影響します。「目標額」と「実際に貯められる金額」の差をどのように埋めていくかが、今後の課題と言えるでしょう。
そこで次では、総務省の一次資料をもとに、65歳以上世帯の貯蓄データを詳しく見ていきます。
※65歳以上の、子どもがいる年金受給者