物価高が続き、60歳以上で働く人も増えたいま、「何歳まで働き続けるか」は多くの人の悩みでしょう。
総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によれば、2023年の65歳以上の就業者数は20年連続で増加し914万人(男性534万人・女性380万人)と過去最高です。65歳以上で働く人のうち、女性は約41%を占めています。
70歳以上の就業率を見ると70~74歳は34.0%、75歳以上は11.4%。いまや70歳を超えて働くのは珍しくありません。
「仕事を続ける理由」は人それぞれ。仕事が生きがいの人、社会の繋がりになる人、生活にメリハリがつく人、運動もできて健康に良いと思っている人などさまざまでしょう。
一方で、「生活や老後資金のために」仕事を続ける人もいます。
今回はリタイア後の「生活費・貯蓄額・年金月額」をみていきましょう。
1. 65歳以上「全体」平均貯蓄額はいくら?金額ごとの分布もみる
まずは総務省が発表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)2023年(令和5年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」より、65歳以上の世帯主がいる二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1.1 世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄現在高(二人以上世帯)平均・中央値
- 平均値:2462万円
- 貯蓄保有世帯の中央値:1604万円
平均は2500万円近くですが、中央値との乖離が見られますので、金額ごとにも確認しましょう。
1.2 世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄現在高の金額別世帯分布 (二人以上世帯)
- ~100万円未満:7.9%
- 100万円~200万円未満:4.1%
- 200万円~300万円未満:3.2%
- 300万円~400万円未満:3.7%
- 400万円~500万円未満:3.0%
- 500万円~600万円未満:4.1%
- 600万円~700万円未満:3.1%
- 700万円~800万円未満:3.1%
- 800万円~900万円未満:2.9%
- 900万円~1000万円未満:2.3%
- 1000万円~1200万円未満:5.5%
- 1200万円~1400万円未満:4.3%
- 1400万円~1600万円未満:4.3%
- 1600万円~1800万円未満:4.2%
- 1800万円~2000万円未満:3.2%
- 2000万円~2500万円未満:7.1%
- 2500万円~3000万円未満:6.6%
- 3000万円~4000万円未満:8.7%
- 4000万円以上:18.8%
貯蓄額2000万円を超える世帯が全体の41.2%となっており、まとまった貯蓄を保有している印象はあります。
しかし、貯蓄1000万円以下の世帯は37.4%となっており、人生100年時代を考えると心もとない方もいるでしょう。