2025年3月11日に公表された、総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)2025年(令和7年)1月分」によると、二人以上世帯のひと月の消費支出は30万5521円です。

この調査によると、ひと月にかかる生活費は約30万円となっていますね。調査の対象は現役世代から年金世代まで幅広い年代層の世帯が対象となっているため、年金生活を送る高齢者も月に30万円弱の生活費が必要とは言い切れません。

子どもが独立して住宅ローンも終えれば、生活費はぐんと下がるという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、筆者が前職の金融機関で接してきたお客様は、「子どもが独立した等からといって生活費が一気に下がる訳じゃないし、これまでの生活水準を大きく下げるのは難しい。もっとお金を貯めておけば良かった」という声をあげる方が多かったです。

子どもや住宅にかかる費用の負担がなくなれば、毎月の家計に余裕がでてくる部分はあるでしょう。しかし、だからと言って少ないと言われる年金で老後の生活費を全て賄えるという訳でもありません。

では、実際いまのシニアが受け取っている年金額はいくらぐらいなのでしょう。今回は、現役シニアの年金事情について迫っていきたいと思います。