2. 65歳までに「2000万円」用意するために必要な毎月の積立金額
老後資金の形成には、積立投資を検討してみてはいかがでしょうか。毎月同額を投資することで、購入金額を平準化してリスクを分散できます。
では、今から老後に向けて積立投資を始めた場合、2000万円を用意するには毎月どれくらいの積立が必要なのでしょうか。
ここでは、年率3%の運用をした場合に2000万円貯めるにはどれくらいの期間がかかるのか、毎月の積立金額別にシミュレーションしてみましょう。
なお、日本の年金を運用するGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していますが、過去23年間の平均運用利回りは年率4.33%となっています。そのため、年率3%の運用は、決して難しい数字ではありません。
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 年率3%で運用した場合に2000万円貯めるために必要な期間
積立金額 必要な積立期間
- 月1万円 59年10ヵ月
- 月3万円 32年9ヵ月
- 月5万円 23年2ヵ月
- 月7万円 18年
- 月10万円 13年7ヵ月
- 月15万円 9年8ヵ月
- 月20万円 7年6ヵ月
- 月30万円 5年2ヵ月
※つみたて投資枠の上限は年間120万円です。成長投資枠(年間投資枠240万円まで)も活用すれば、月30万円までの積立投資が可能です。
シミュレーション上、月3万円の積立投資をすれば、32年9か月で2000万円を貯めることが可能です。つまり33歳から月3万円の積立投資を始め、ずっと3%で運用できた場合に、65歳時点で2000万円になる期待があるということに。
さらに、積立金額を月10万円に増やせば、13年7か月で2000万円を貯められます。いいかえると、50歳から積立投資を始めて65歳までに2000万円を作りたいなら、月10万円の投資が必要ということになります。
もちろん運用利回りによって必要な積立期間は変動しますが、毎月の積立金額を決める際の一つの目安にしてみてください。