1. 65歳以上無職夫婦世帯の平均値

まずは、厚生労働省が行う家計調査報告から、65歳以上の無職夫婦が一般的にどの程度の生活費を使っているのか項目ごとの割合を確認していきます。

1.1 平均的な支出額

家計調査報告による65歳以上の無職夫婦世帯の支出の内、「消費支出」の内訳は、下記のようになっています。

1位:食料費(29.1%)
2位:交通・通信費(12.2%)
3位:教養娯楽費(9.8%)
4位:交際費(9.7%)
5位:光熱費・水道費(8.9%)
6位:住居費(6.7%)
6位:保健医療(6.7%)

※「その他の消費支出(20.3%)」を除く

結果として、食料費が29.1%で全体のおよそ3分の1を占めています。

消費支出全体の平均が約25万円であるため、食料費としては7万2750円程度を使用していることとなります。

上位を占める食料費・娯楽費・交際費などは特に個人差が大きいと考えられる項目であるため、収入が少ない世帯では、これらの割合が今回の結果よりも低くなることが予想されます。