2. 「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?
年金生活者支援給付金は、「老齢基礎年金」「障害年金」「遺族年金」の種類によって、受け取れる金額が異なります。
それぞれの年金生活者支援給付金の基準額は、以下のとおりです。
- 老齢年金生活者支援給付金:5310円
- 障害年金生活者支援給付金:1級 6638円、2級 5310円
- 遺族年金生活者支援給付金:5310円
上記の金額は「月額」であるため、基準額通りに受け取れる場合は、毎年約6万円が年金に上乗せして支給されることになります。
留意点として、実際の支給額は「保険料納付期間」や「免除期間」などに基づいて算出されるため、個々の状況によって給付額が異なることを理解しておきましょう。
次章では、実際に年金生活者支援給付金を受け取ってる人の「平均給付額」について確認していきます。
2.1 年金生活者支援給付金の「平均給付額」はいくら?
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金生活者支援給付金の平均給付額は、下記のとおりです。
- 老齢年金生活者支援給付金:4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付金:2116円
- 障害年金生活者支援給付金:5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:5057円
上記の結果から、年金生活者支援給付金の実際の支給額は、給付基準額よりも少ない場合が多いことがわかります。
とはいえ、要件を満たし続けていれば、一生涯にわたり受け取れる給付金であるため、たとえ基準額より少ない支給額であっても、生活費の一部として役立つことは間違いありません。
では、年金生活者支援給付金を受け取るためには、どのような手続きが必要なのでしょうか。