75歳になると、それまでの公的医療保険から後期高齢者医療制度に加入することになります。
2023年の法改正で後期高齢者の医療保険料の値上げが決まり、2025年までに段階的に保険料が引き上げられることになりました。
物価の上昇が続く中、ますます老後の生活への不安が大きくなっています。
後期高齢者制度の概要と具体的な負担額を見ていきながら、老後の生活について考えてみましょう。
1. 2025年「団塊の世代」すべてが後期高齢者に
今年(2025年)は、いわゆる「団塊の世代」がすべて75歳を迎え、後期高齢者の仲間入りをする年。後期高齢者医療制度の加入者が増え、医療費負担や制度の持続性について考える機会が増えるかもしれませんね。
政医療費の自己負担割合(※後述)が「3割」となる「現役並み所得」の対象拡大も、すでに政府による検討が始まっています。
いつかはみんなが加入する「後期高齢者制度」について、皆さんはどのくらい知っていますか?知っておきたいポイントを整理していきましょう。