3. iDeCoで老後資金をいくら準備できる?シミュレーション結果

iDeCoでいくら貯まるかは、金融機関などのホームページで簡単に試算できます。次のモデルケースで、いくら貯まるかをシミュレーションしてみます。

  • 加入年齢:20歳・30歳・40歳・50歳
  • 積立終了年齢:60歳
  • 毎月の掛金:2万円
  • 運用利回り:3%・5%
  • 年収:500万円(所得税や住民税の節税効果を試算するために使用)

運用利回りごとに試算すると、60歳時点での貯蓄額は次のようになりました。

3.1 運用利回り3%のときの60歳時貯蓄額

運用利回り3%のときの60歳時貯蓄額

運用利回り3%のときの60歳時貯蓄額

出所:筆者計算・作成

【加入年齢・掛金総額・貯蓄額・所得税や住民税の軽減効果・非課税となった運用益】

  • 20歳:960万円・約1839万円・約192万円・約179万円
  • 30歳:720万円・約1160万円・約144万円・約89万円
  • 40歳:480万円・約655万円・約96万円・約36万円
  • 50歳:240万円・約280万円・約48万円・約8万円

3.2 運用利回り5%のときの60歳時貯蓄額

運用利回り5%のときの60歳時貯蓄額

運用利回り5%のときの60歳時貯蓄額

出所:筆者計算・作成

【加入年齢・掛金総額・貯蓄額・所得税や住民税の軽減効果・非課税となった運用益】

  • 20歳:960万円・約2977万円・約192万円・約410万円
  • 30歳:720万円・約1637万円・約144万円・約186万円
  • 40歳:480万円・約815万円・約96万円・約68万円
  • 50歳:240万円・約310万円・約48万円・約14万円

複利効果により、加入期間が長いほど貯蓄額は大きく増えます。

運用に慣れる意味も含めて、掛金は少額でも、できるだけ若いうちにiDeCoに加入することがおすすめです。

50歳の人であっても、掛金を増やしたり積立を65歳まで続けたりすることで、貯蓄額を増やすことは可能です。

ただしリスクもあがることは押さえておきましょう。