2.3 3.老後に受け取る年金額を増やす

最後に、「老後に受け取る年金額を増やす方法」も検討しておくと良いでしょう。

たとえば、会社員や公務員が加入する「厚生年金」は、70歳まで加入が可能です。

そのため「元気なうちは働き続けたい」と考えている方は、定年退職後も厚生年金に加入しながら働くことで、年金額を増やすことができます。

また、年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、受給開始年齢を繰り下げることで、最大で84%もの年金増額が可能です。

《早見表》繰下げ増額率

《早見表》繰下げ増額率

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

このように、老後が近づく年代でも年金額を増やす方法はいくつかありますので、早めに検討してみることをおすすめします。

3. 早い段階から老後について考えておこう

本記事では、50歳代の単身世帯・二人以上世帯それぞれの貯蓄事情について詳しく確認していきました。

50歳代の貯蓄事情をみると、多くの世帯で十分に老後資金の準備ができていないことがわかります。

年金だけで100%生活できている世帯は半数以下であることからも、現役時のうちから老後の生活資金についてしっかりと考えておけると良いでしょう。

「老後が不安」と感じる方は、まずは「ねんきん定期便」で老後の年金額をチェックし、年金だけでは毎月どのくらい生活費が不足するかをシミュレーションしてみることをおすすめします。

参考資料

和田 直子