高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した、教育費に関する調査結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「音楽を学びたい」「留学したい」学生必見の「2025年9月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金「グルー・バンクロフト基金奨学生【奨学金2】(2025年度) 」
グルー・バンクロフト基金は、日米相互理解の推進に尽力した戦前の二人の駐日米国大使の名を冠し、日本の高校卒業生の米国留学を支援することを通して、日本と米国の良好な関係を維持推進するとともに国際社会で有益かつ指導的な役割を果たす人材を育成することを目的とする公益財団法人です。
本基金は毎年10名前後の奨学生を米国に送り出しています。
1.1 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金「グルー・バンクロフト基金奨学生【奨学金2】(2025年度) 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年7月1日(火)~2025年9月8日(月)23時59分
【支給人数】4人(各大学1名、計4名)
【支給金額/人】6,080万円
- 年間15,000米ドル≒216万円
- 授業料一部または全額免除の推薦
【Carleton College】2025-26年度の授業料:$71,607≒1032万円、2025-26年度寮費など$18,855≒272万円
【DePauw University】2025-26年度の授業料:$60,310≒869万円、2025-26年度寮費など$16,910≒244万円
【Grinnell College】2025-26年度の授業料:$71,788≒1,035万円、2025-26年度寮費など$17,348≒250万円
【Union College】2025-26年度の授業料:$71,226≒1,027万円、2025-26年度寮費など$17,640≒254万円
※US1$144.14 円で計算
(2025.6.15現時点)
【支給期間】4年間
【成績制限】なし
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(他財団の奨学金との併給が可能)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】提携校へ進学する新入生
【資格・条件】以下の5つ全てに当てはまる者のみ応募資格を有します。なお、応募資格を満たさないにもかかわらず出願をされた方の受験料の返金対応はいたしかねます。
1. 当基金の趣旨を理解し賛同すること(下記【奨学金概要】リンク先を参照)
2. 在学期間中を通じて日本国籍を有すること
※保護者同伴面談時に、戸籍謄本またはパスポートをご持参いただきます
3. 家計支持者の所得金額(共働きの場合は合算額)が2千万円以下である者
※保護者同伴面談時に2024年度の課税証明書を提出いただきます。所得制限については例外なく一律で考慮させていただいております。海外勤務手当についてはFAQご確認のうえご相談ください。
4. 応募時に米国の大学に入学していない、または、入学予定がないこと
5. 下記a, b, cのいずれかに当てはまること
a. 学校教育法第一条で規定されている高等学校第3学年在学中で2026年6月までに卒業見込みがある者、または2025年3月以降に卒業した者
b. 高等専門学校第3学年か第4学年に在学中の者
c. 学校教育法第一条で規定されている学校以外(例:国内インターナショナルスクール、フリースクールや海外現地校など)に所属し2026年6月までに卒業の見込みがある者や2025年3月以降に卒業した者については、以下のi, iiのいずれかの条件を満たすこと
i. 学校教育法第一条で規定されている小学校・中学校・高等学校の課程を計8年以上履修している
ii. 当奨学金出願時までに高卒認定試験に合格している
【募集団体】公益財団法人 グルー・バンクロフト基金
【奨学金概要】2025年度 基金奨学生募集要項
2. 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人ロームミュージックファンデーション「ローム ミュージック ファンデーション奨学生(2026年度) 」
ローム ミュージック ファンデーションは、1991年の財団設立から現在まで、音楽文化の普及のために数多くの音楽活動への助成を実施、音楽を通して豊かな文化を作ることを目指しています。
2.1 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人ロームミュージックファンデーション「ローム ミュージック ファンデーション奨学生(2026年度) 」
【対象の課程】大学,専修学校,大学院,短期大学,高等学校,高等専門学校
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】ー
【申込み期間】2025年9月8日(月)17:00まで(日本時間)
【支給人数】30名
【支給金額/人】360万円(月額30万円)
【支給期間】原則として1年間、2026年9月~2027年8月
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】音楽
【専攻分野の詳細】国内外の教育機関で音楽を学ぶ者
【資格・条件】
- 日本国籍を有し、国内外の教育機関で音楽を学ぶ者又は、外国籍を有し、日本の教育機関で音楽を学ぶ者(入学を予定している者も応募可)なお、教育機関とは以下4つの条件を"全て"満たしている学校(組織)とする
Ⅰ:学校(組織)が正式に発効する公的な在学証明書が存在すること(指導教員の自筆文書等は不可)
Ⅱ:学校(組織)が正式に発行する公的な成績証明書が存在すること(指導教員の自筆文書等は不可)
Ⅲ:学校(組織)から給与が支払われていないこと(奨学金を除く)
Ⅳ:卒業、修了要件が明確に定義されたカリキュラムが学校(組織)から提示されていること
- 年齢不問
- 更新は1回まで可(最大2年間)ただし新たに申請が必要
- 以下の実技審査および面接日のいずれにも出席可能な者
(京都市内にて2026年3月4日(水)、3月5日(木)開催)
【募集団体】公益財団法人ロームミュージックファンデーション
【奨学金概要】公益財団法人ロームミュージックファンデーション 2026年度奨学生の募集について
いかがでしたでしょうか。
音大進学や、海外留学を希望している学生向けの「2025年9月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【教育費】大学生の長子がいる家庭では年間教育費平均127.3万円
文部科学省では、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保できるよう、令和2年4月から高等教育の修学支援新制度を実施しています。
しかしながら、大学など、大学等の高等教育への公費負担の引き上げを求める声は高止まりの状況です。
そんな中、労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果についてご紹介します。
調査対象は、日本全体の年齢構成を反映した3000人。特に奨学金利用経験者や、大学生を持つ世帯に重点を置いています。
この調査結果によると、子どものいる人の年間教育費の中央値は28.3万円。長子が大学生の場合の年間教育費は中央値127.3万円となりました。
4. 【教育費】奨学金の利用率は31.2%、貸与型奨学金利用者の借入総額は平均344.9万円
同調査において、奨学金制度の利用状況をみると、「奨学金を利用していた」と答えた人の割合は31.2%。大学卒の利用率は45.2%でした。
また、奨学金利用者のうち、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金利用者の奨学金借入総額は、平均値344.9万円(中央値312.1万円)となりました。
これは中央労福協が行った過去の同調査調査と比べても、平均・中央値ともに最も高い数字です。
こういった経済的な負担を少しでも軽減するため、近年は返済不要の「給付型」奨学金が、公的なものや民間、企業問わずかなり充実してきています。
経済的な理由で進学を断念することがないように、「給付型」の奨学金を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。


