3. 老後資金として毎月いくら貯蓄するべき?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」による、40歳代〜70歳代における「手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合」は下記のとおりです。

手取り収入からの貯蓄割合(平均値)

手取り収入からの貯蓄割合(平均値)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

40歳代・50歳代の平均貯蓄割合は手取り収入の約14%となっています。

そのため、「老後資金を現役のうちにしっかり準備したい」と考える場合、まずは収入の15%を目安に貯蓄を進めると良いでしょう。

「なかなか貯蓄が続かない」という方には、収入が入った直後に一定額を先に貯蓄に回す先取り貯蓄が効果的です。

先取り貯蓄は、毎月一定額を確実に貯められるだけでなく、残った金額で生活をやりくりする意識が高まり、無駄な支出を減らすきっかけにもなります。

実践する際は、銀行の自動積立サービスなどを活用し、貯蓄を自動化すると効率的です。

最初は、収入の5〜10%から始め、少しずつ15%程度を目指して増やしていくと無理なく続けられるでしょう。