2. 貯蓄が3000万円あればゆとりを持った生活ができるのか

3000万円の貯蓄があれば、果たして70歳代の生活は金銭的に悩むことなく過ごせるのでしょうか。一般的な二人世帯の収支で考えていきましょう。

日本年金機構の発表している、夫婦二人世帯の平均的な年金受給額は月額約23万円です。ここから税金や社会保険料などの控除金額を抜くことを想定すると、手取りは21万円程度と考えられます。

この金額に対して、70歳代夫婦の一般的な生活費は約25万円です。

これらの数値で収支を考えた場合、月々4万円の赤字が発生します。

貯蓄が3000万円あった場合、月4万円の赤字であれば750ヶ月、およそ60年分の赤字を補えることになります。

生活費や年金収入には個人差があり、大きな支出も発生する場合もあるため、この数字が絶対ではありませんが、一般的な70歳代の収支であれば、金銭的にかなりゆとりを持った生活ができそうなことがわかります。