2.2 年金受給額が決まる要素
次に、具体的な年金額の決定方法を説明します。
【国民年金(基礎年金)】
老齢基礎年金は、原則として国民年金保険料の納付月数に応じて決定します。
現在は40年間(480ヶ月)漏れなく納付をした場合81万6000円が満額のため、下記の計算式により実際の受給額が計算されます。
- 81万6000円÷480ヶ月×実際の納付月数
※国民年金保険料の免除期間がある場合には、負担した額に応じて受給額も下がります
【厚生年金】
老齢厚生年金の支給額は、主に社会保険の加入期間と加入期間中の報酬(平均標準報酬月額)を元に「平均標準報酬月額×5.481/1000×加入月数」によって決定されます。
※平均標準報酬月額とは、「被保険者であった期間の標準報酬月額の合計」を「被保険者であった期間の月数」で割った額
つまり加入期間が長く、報酬が高額であるほど、年金受給額は高くなります。
さらに、老齢基礎年金・厚生年金どちらの受給額にも影響するものとして、受給開始年齢があります。後ほど説明をしますが、受給開始年齢を遅らせるほど年金の受給額は高額になります。