「貯蓄が多い世帯は年収も高い説」はほんとうか?ふたり以上世帯の貯蓄平均1984万円だけど、より実態に近い中央値はいくら?
ふたり以上世帯の貯蓄額分布を徹底解説。平均値と中央値、年収との関係性から、資産形成のヒントを探ります。
kapinon.stuio/shutterstock.com
将来に向けて資産形成を考えている方は多いと思いますが、他の世帯がどれくらい貯蓄しているのか気になりますよね。今回は、総務省統計局の家計調査をもとに、二人以上世帯の貯蓄額のリアルな分布や年収との関係について解説します。自分の家庭の貯蓄状況を客観的に見つめ直し、これからの資産形成に役立てていきましょう。
1. ふたり以上世帯のフトコロ事情をのぞいてみた
総務省統計局が公開した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」をみていきましょう。
- 100万円未満:10.2%
- 100~1000万円:36.1%
- 1000~2000万円:20.8%
- 2000~3000万円:11.8%
- 3000~4000万円:7.2%
- 4000万円以上:13.9%
二人以上世帯の貯蓄額は広範に分布しており、特に1000万円未満の世帯が全体の46.3%を占めています。一方で、4000万円以上を保有する世帯も13.9%存在し、貯蓄額の二極化が顕著です。このことから、多くの世帯が老後資金などに十分な貯蓄をできていない可能性がある一方、一部の世帯は豊かな資産を築いていることがうかがえます。
また、貯蓄額の平均値と中央値は以下のとおりでした。
- 平均値:1984万円
- 貯蓄保有世帯の中央値:1189万円
- 貯蓄現在高が「0」の世帯を含めた中央値:1099万円
あくまで目安とはなりますが、参考にする場合はより実態に近い中央値をチェックするといいかもしれません。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)