1.1 生活保護を受給しているシニアの約9割が「おひとりさま世帯」って本当?
前章で、生活保護を受けている2世帯に1世帯が高齢者世帯であると紹介しましたが、実はそのうちの約9割が「おひとりさま世帯」となっています。
厚生労働省の「生活保護の被保護者調査(令和6年8月分概数)の結果を公表します」によると、生活保護を受けている「高齢者」のうち、おひとりさま世帯が占める割合は約93%となりました。
生活保護を受けている高齢者世帯は「90万7513人」に上りますが、そのうち「84万3925人」がおひとりさま世帯です。
上記の結果から、シニア世帯の中でも特に「おひとりさま世帯」のほうが生活が困窮している世帯が多い実態がうかがえます。
では、おひとりさまシニア世帯の貯蓄事情はどのようになっているのでしょうか。