2. 【保険料】後期高齢者医療制度と国民健康保険との比較

後期高齢者医療制度と国民健康保険の保険料は、どちらも居住地によって異なります。

後期高齢者医療制度の保険料は都道府県別に、国民健康保険料は市区町村別に決まります。どちらの保険料が高いか一概に言えませんが、具体例を使って保険料を比較してみましょう。

東京都大田区の年金受給者を例に、それぞれの保険料をシミュレーションします。なお、年金受給者は公的年金等控除110万円が適用される65歳以上の人とします。

東京都大田区の後期高齢者と国民健康保険の年間保険料

東京都大田区の後期高齢者と国民健康保険の年間保険料の比較表

出所:東京都後期高齢者医療広域連合「保険料試算用シート(令和6年度分)」 大田区「令和6年度 国民健康保険料の試算」を参考に筆者作成

2.1 国民健康保険料(年間)

  • 単身者・年金額200万円:11万9602円
  • 単身者・年金額150万円:6万5600円
  • 夫の年金額200万円で妻の年金額100万円:18万5200円
  • 夫の年金額150万円で妻の年金額100万円:13万1200円

2.2 後期高齢者医療保険料(年間)

  • 単身者・年金額200万円:7万9100円
  • 単身者・年金額150万円:1万4100円
  • 夫の年金額200万円で妻の年金額100万円:8万8500円
  • 夫の年金額150万円で妻の年金額100万円:2万8200円

上記のケースでは、いずれも後期高齢者の方が保険料は安くなります。