3. 【保険料】後期高齢者医療制度と社会保険との比較

従業員が負担する社会保険料(勤務先の健康保険料)は加入する健康保険団体によって異なりますが、標準報酬月額の約5%です。

保険料率を5%とすると、標準報酬月額が10万円、20万円の場合(賞与なし)の年間健康保険料は次のとおりです。

  • 標準報酬月額10万円:6万円
  • 標準報酬月額20万円:12万円

老齢年金200万円受給、在職で75歳になった場合、後期高齢者医療保険料は年間で次の通りです。標準報酬月額と給与収入は同額として計算します。

  • 単身者で標準報酬月額10万円:14万5900円
  • 単身者で標準報酬月額20万円:23万7700円

本来は後期高齢者になると保険料が急増しますが、急増緩和のために保険料の軽減措置が設けられているため、上記ほどは保険料は上がりません。

4. まとめにかえて

国民健康保険や会社の健康保険の加入者は、75歳になると後期高齢者医療保険に加入が必要です。

国民健康保険加入者は保険料が下がる傾向にありますが、居住地や所得、家族状況などで異なります。会社の健康保険加入者だった方は保険料がアップする傾向にありますが、緩和策が設けられています。

75歳になる前に保険料がいくら位になるのかシミュレーションして、後期高齢期の家計収支を検討してみましょう。

参考資料

西岡 秀泰